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熊本のど飴騒動、議会人として恥ずかしく思う
2018-10-04 Thu 13:32
熊本市議会の議員が、質問で登壇した際に、のど飴をなめていたという理由で、懲罰委員会にかけられたうえ、出席停止の処分を受けたという。

今ぼくは、さいたま市議会副議長の職にあるが、率直に申し上げて、いかな理由があるにせよ、熊本市議会の判断は、常軌を逸しているとしか思えない。

これが単なるのど飴の問題であるなら、ぼく自身もトローチを舐めながら、代表質問をした。今年の2月議会のことである。

その日ぼくは、朝から体調がが悪かったのだが、すでに質問通告をしており、誰かと交代することは許されず、まして質問は会派で合宿までして練り上げたものだった。休むわけにもいかない。

僕は質問の前に議長に、トローチを舐めながら質問することの許しを得、さらに質問の冒頭で、トローチを舐めながら質問することを議場に詫びた。

無論、これに対して一切、問題にされることはなかった。(質問終了後、すぐに医者に行ったところ、インフルエンザで、結局一週間休むことになったのだが)

もちろん、今回の問題が、たかがのど飴の問題ではないことはよくわかっている。特に熊本市議会には゛全国区の名物議員゛が複数いらっしゃる。

たびたびの議員辞職勧告にも負けず、兼業禁止規定違反として失職まで追い込まれながら、さらに復職を果たす猛者もいれば、今回問題になった方も、以前は、突如赤ん坊を抱いて議場に現れ、物議を醸した過去をお持ちである。

正常な議会運営を保つために、関係者の皆さんのご苦労は、大変なものと思う。が、こういうタイプの議員は、どこの議会にもひとりやふたりいるのも事実であり、それが民主主義のいいところでもあることは言っておかなければならない。

それを承知の上で、今回ののど飴事件は、やはりいただけない。

議会といえども、しょせんは人間の集まりに過ぎない。社会性が人間の本質であるならば、異物を排除しようとするのもまた、本能なのだろう。しかしそのうえで、理性的に判断し、社会全体の秩序をより考えるのが民主主義を体現すべき議会の責務でもある。

それが先人たちの教える知恵であり、民主主義を担う議会のあるべき本質だと思う。

今回のように、異物を排除せんがために、どうでもいいことをあげつらって騒ぎを起こせば、より大きな社会から、自分たちこそが異物とみなされ、排除されることになる。

すでに民主主義の先進諸国からは、嘲笑をもって報じられている。同じ議会人として、まったく恥ずかしくてならない。

当然ながら、わが議会や市民ががそのようなことにならぬよう、改めて自らを戒め、職務につかなければならない。
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追記

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